ホルモン剤の効果は数日後からあらわれます

ホルモン剤を投与してから実際に更年期障害が改善されるまでには、どうしてもある程度の時間はかかります。
ですから、更年期障害から安全に回復するためには、あせらずに時間をかけて経過を観察することが大切です。

治療を開始してから数日あたりは自律神経失調症や血管運動神経症状が改善されます。

ホルモン補充療法の効果があらわれるのは、治療を開始してから数日後あたりからです。
はじめに改善されていく症状は、のぼせやほてりなどのいわゆるホットフラッシュにあたる自律神経失調症から引き起こされる諸症状となります。
つづいて、発汗異常や動悸、息切れなどの血管運動神経症状などが緩和されていきます。

女性ホルモンを補充してから完全につらい症状が緩和されるまでには時間がかかります。

ホルモン剤の効果は数日あたりから実感できますが、完全につらい症状が緩和されるまでにはどうしても時間がかかるので、余裕を持って経過を観察しましょう。
例えば、膣粘膜が委縮することで、乾燥した内部が原因で起こる委縮性膣炎や性交痛などの改善。
全身の皮膚の乾燥やかゆみ、おりものの異常の改善などはすぐには完了できません。
しかし、時間が経てば日に日に改善されていくことが実感できるはずですから、専門医に診断を仰ぎながら経過をゆっくり観察することが大切です。

女性ホルモンの喪失が原因で起こった症状にしか効果がないことを理解しましょう。

ホルモン補充療法で改善される更年期障害の諸症状は、あくまでも失った女性ホルモンが原因で起こった症状にしか効果はありません。
理由のない不眠やイライラなど、精神的な症状も併発している場合は、専門医に確認してもらった上で、カウンセリングや漢方療法なども必要になることがあります。

更年期障害を改善するためには、ホルモン剤の投与にこだわらずに、さまざまな観点から改善を心みることが大切です。